ニューアルバム、マスタリング終了!

思い起こせば今年2/11のJwaveのカルナバル。ウッドベーシスト小美濃悠太氏のバンド初加入、初ライブ、15年来のメンバー、ドラム斉藤良との音色とグルーヴの相性、そして自分の音楽との抜群の相性(あと飲み会の相性 ( ˊ̱˂˃ˋ̱ ))に驚き、 「このトリオを核にしたアルバムを作りたい!」と雷に打たれたような啓示を感じ、3月末のリハから始まったニューアルバムのプロジェクト。

ついに音源制作部門は8/29のマスタリング作業をもって完パケしました!

 


あー。出来た… 出来たね、ほんとに。

まじか。ええ。まじです。ひえー。

 


実は一口にCDアルバムを作る、といってもそこにはいくつかの重要な過程、つまりハードルがあります。

 


まずは当たり前のことですが、

①納得のいく楽曲を準備すること(自分の場合は全曲作詞作曲が前提なのでここがまず一つの結構なハードルです。)

②そして最高の演奏メンバーを揃えること。

③演奏メンバーとリハをみっちりやってレコーディングに備えること

 


まずここまでは下準備、といっていいでしょう。

 


そして、

④レコーディングとスタジオの日取りを決め、レコーディングを行うこと。

 


今回はベーシックは完全一発録音、と決めていた(それが出来る演奏メンバーを見つけた、ってことです)ので、とにかく集中力を考え3日、楽曲は12曲用意したので3で割って、1日4曲のペースで録れれば、大成功、と考えていました。

 


ここがまずすごく上手くいったのは大きかったなー。

 


まずエンジニアの平野さんが今回のプロジェクトに共感してくれて、がっちり下準備をしてくれていたこと、メンバーとのやり取りもスムーズでストレスが文字通り皆無だったこと、あとメッセンジャーという神ツールのおかげで音源のやり取りがスマホで出来るようになったこと、これはデカかった!

 

ゲストのピアノ林正樹くん、そしてパーカッション南條レオの神プレイもあって予定の3日で全曲のベーシック録音を終了。

 

ベーシックの録音が終わったら、曲によってダビングを施します。ここまでが録音作業ですね。例えばベーシックにキーボードを足したり、フルートを足したりね。これもデータのやり取りが大活躍。スマホすげーよ。

 


…と、ここまでがミュージシャンの仕事。

 


そして!ミックスダウン。

ここからはエンジニアさんの腕の見せ所です。

CDの楽曲の80パーセントはここで決定する重要な過程。

各楽器の音質、音量を調整、リバーブなどのエフェクト加減や、テイクのチョイス、etc…

沢山の作業を経てそれぞれの楽曲を仕上げていきます。

実は曲に対する大幅なイメージ変更も可能なため、繊細さとバランス感覚を極める作業です。

 


そうだなー、美味しい料理を作るのに似てるでしょうか。

 


ここは平野シェフが最高の料理を作ってくださいました。

近年ジャズの録音が多いとのことで、アコースティックな音の一発録音、そしてミックスには1日の長がある、という印象。これはすごいな。

当然ここでも音源のやり取りに、メッセンジャーとファイヤーストレージが大活躍。

朝から送ってもらったミックスをスマホで聴くのは非常に贅沢な時間でした。

 


そして

最後がくだんのマスタリング!

 


ミックスダウンで完成したそれぞれの楽曲の音量レベルを調節、そのCDのスピーカーから出た時の音の印象を決める、最後の磨き作業、というところでしょうか。曲間の長さやフェードアウトの音量のカーブもここで決めます。技術者としての力量も大きく左右する職人さんの仕事です。

 


実は個人的にはミックスダウンと並ぶひじょーーに重要な工程です。ミックスダウンで最高に仕上げたぜ!と思った音源がマスタリングでアレ!?ってなることはよーーーくあるのです。これは個人的に痛いほど経験があって(過去に何度もやり直してます。やり直したら当然倍のお金がかかる 泣)、マスタリング作業の段階の時には自分も相当神経質になります。(今回もなった 笑)

 


今回もアルバムAnother window以降お願いしてきた信頼のサイデラマスタリングさんにお願いしました。

 


餅は餅屋、というべきでマスタリングこそプロに任せるべき、というのは自分のアルバム作りの持論でもあります。

 


今回はサイデラさんのオススメで、初のトミタさん、という方にお願いしました。オンラインで根気強く要望を聞いていただいて、結果素晴らしいマスタリングを施して頂きました。ちょっとびっくりするくらい。

 


最後サイデラのスタジオの最高のスピーカー環境で、アルバムをまるっと一枚聴ける時間の幸せさは、

いつもながらキャビアとフォアグラをつまみながら最高の赤ワインを開けているような 

至福感。爆

 


なんにせよ、出来たーーーーーー!!

 


あとはジャケやインナースリーブなどパッケージの工程を残すのみ。

 


もう素材はあるので、

あとは鬼才黒田くん(セカンドアルバム以降のアートワークを全て担当)にお任せや。

 


あー、書いてたら実感が湧いてきました…

出来たーーーーーー!!

 

ジャケの進行はまた追ってね!

 

p.s. マスタリング終わったら緊張が解けるかと思ったら、未だまだ少し体がこわばっております。笑 早く人間になりたーい!

 


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