記憶に残る言葉、そしてニューアルバム発売日決定!
10月の頭には自分にとってとてもメモリアルなトピックがありました。
それは…
2日に六本木ヒルズアリーナで行われたJwaveサウジサウダージ30周年のメモリアルイベントで自分にとっての音楽の神様の一人、女性シンガーソングライターJoyceジョイスさん(現在のステージネームはJoyce Moreno)とおなじステージでパフォーマンスする、という…
実は何を隠そう、自分が本格的に今のようなギターと歌のいわば自由形スタイル?な弾き語りを始めたのは、ジョイスさんの「Feminina」そして「Agua y luz」という2in1のカップリングアルバムに憧れたからに他なりません。
針を落とした瞬間に、イントロから溢れ出る瑞々しいギターのリズムとしなやかで躍動感溢れる妖精のようなボーカル、そして素晴らし過ぎる楽曲たち。
それは溢れ出る泉や水、風、海、といったナチュラルなランドスケープに一瞬のうちに連れて行かれるパンドラの箱でした。
まだ大学生で歌すら始めてない頃の自分に、衝撃的な印象を与えてくれました。
そしてその時思ってしまったのです。
…「俺はこういう音楽をやりたい!こういうアーティストになりたい!」と。
ギターのコード進行一つとってもありきたりの進行は一つもなく、一つ一つのハーモニーがまるで発明のようでした(最初はどうやって押さえてるのかも全く分からなかった)。
何より全ての曲が自作曲で、スキャットのボーカリーズの躍動感ときたら!
アルバムは見つけたら片っ端から買い、ブルーノートにライブを観に行ったり、曲をトランスクライブして歌ってみたり(Misteriosとか)。要するに完全なファンです。
ジョイスの曲に影響を受けた自分の曲は山のようにあります。分かりやすく気付かれるものもあると思いますが、おそらくは自分にしかわからない影響のものもあると思います。
というよりも、告白すると自分の音楽は実のところ半分はジョイスの音楽で出来てる、といってもいいかもしれない。笑
そんな憧れそのもののアーティストと同じステージに立つわけで、緊張しないわけがないわけです。ええ。
今回の新しいサウジサウダージのオープニング曲「Sunflower〜"j"inga 」もジョイスの影響バリバリ×3のスキャット曲ですし。
そんなわけで清水の舞台から飛び降りるような気持ちでヒルズアリーナのステージに立って歌ったわけです。
ライブが終わって滝川クリステルさんのインタビューを受けたとき、クリステルさんが「ジョイスさんもノリノリで聞いてましたよ」
…えええええ!!!
楽屋に戻ったらサウジサウダージプロデューサーの中原仁さんが「Joyceがすごい褒めてたよ。Muito interesante(すごく面白い)って。トゥッチ(トゥッチ・モレーノ〜ジョイスバンドのスーパードラマーにして旦那さん)もいい!って。」
ええええええ!!!
クラクラしながら、ジョイスさんの素晴らしいステージが終わり、クリステルさん、ジョイスさんと写真を撮りながら、
「You are my queen」と一言震えながら伝えたら、
「あ、あなた歌ってた人ね。すごく良かったわよ。トゥッチも褒めてたわ。Who is this guy?(誰だあいつ!)ってみんなで盛り上がったのよ。」
ああああああーーー!
もう死んでもいいです!いや、もとい!
これで生きていけます。しばらく!
ステージを降りたジョイスさんはとても優しく、寛容でおおらかで麗しく、惚れ直しました!いや、もともとベタ惚れですけど!ええ!
何よりあの声が喋り声だなんて!ずるい!
多分ここ数年のありとあらゆる経験のクライマックスでした!
まだふんわり余韻が残ってます。
…素晴らしいアーティストはやはり人間も素晴らしいんだべな。
しみじみと腑に落ちました。
そして10/8は心から尊敬するピアニスト、林正樹くんとのデュオ@横浜モーションブルーでした。
いや、林くんほんとうにすごい!!
強靭で独創的で自由なのに、全く押し付けがましくないの!そして音楽的コミュニケーション力の高さ!
こんな人他にいないよね。
なんというか大きな木の幹みたいな、まるでインスピレーションそのもの、といった林くんのピアノと歌える幸せを噛み締めました。
林くんもまた人間が素晴らしいんだな、これが。
林くんと一緒にやると自分の足りない部分も沢山見えてくる。このフィードバックがまたすごく嬉しいのです。
そうそう、そんな林くんも参加、そしてサウジサウダージ新オープニングテーマ「Sunflower 」も収録のニューアルバム、ついに発売日決定しましたよ!!
11/21です!!!!
タイトルは
「Compass」
です!
手前味噌ですがガチでいいアルバムです。
色々と展開が今後もあるのでお楽しみに!!
ひゃっほー!